最近流行っているAI画像生成を楽しむには、高価なグラフィックボードを搭載したPCが必要・・と思っていませんか? この記事では低性能のノートPCでもAI画像生成を楽しめるウェブサービスとその使い方を詳細に紹介します! 必要なものはこのサイトを閲覧できる最低限の性能があるPCと、クレジットカードだけです。
低性能PCでstable diffusionを使うとどうなるのか
まず、グラフィックボード搭載でない一般的なパソコンでstable diffusionを使うとどうなるのか。私はstable diffusion NMKDを普段自宅で使っているパソコン(グラボ無し、Ryzen5 4500U)で使ってみたところ、1枚の画像を生成するのに20分以上の時間が掛かりました。
家庭用のパソコンとしては決して性能が低いものではありませんが、それでもグラボ搭載ではないためAI画像生成には「使えない」という結論に至りました。
ウェブサービスならPCの性能は関係無い
ウェブサービスなら低性能PCでもサクサク生成できる
パソコンで処理を行う場合はパソコンの性能に左右されてしまいますが、ウェブサービスを使うことでパソコンの性能に左右される画像生成を楽しむことが出来ます。
私自身、マシンで生成すると1枚20分掛かっていたものが、ウェブサービスを利用することでわずか10秒前後で生成できるようになりました。圧倒的にスピードが違います。
RunDiffusionがおすすめ インストール作業不要で簡単
stable diffusionをクラウド上で使うにはGoogle colabを始め様々な方法がありますが、自分で難しいコマンドを入力して、まずstable diffusionをサーバーにインストールする必要があります。私もGoogle colabでstable diffusionを動かしたことがありますが、インストール作業が難しいことに加え、毎回インストール作業をする必要があるため面倒に感じていました。
そこでおすすめなのがRunDiffusionというウェブサービスです。RunDiffusionを使えば面倒なインストール作業も必要無く、stable diffusionをウェブ上で楽しむことが出来ます。
有料サービスですが価格は1時間で0.5ドル、2023年9月現在のレートで75円程度とお手頃です。AVやエロ同人を買うよりも、自分で作った方が安いです。
決済はクレジットカードです。普段買い物で使っている日本のクレジットカードで決済が可能です(当日の為替レートで決済されて引き落とされる)
RunDiffusionで生成した画像例
実際にRunDiffusionで生成した画像を何枚かお見せします。画像サイズを含め修正は加えていません(18歳の女の子を描写しています)
こんな画像を一瞬にして作ることができます。
RunDiffusionの使い方
実際にRunDiffusionの使い方を手取り足取りお教えします。
登録方法
公式サイトにアクセスしてください。
↑画面右上にある「Login」をクリック。
↑ログインフォームの下部にある「Sign up」をクリック
↑メールアドレスとパスワードを入力する欄が出てくるので、こちらに自分のメアドと設定したいパスワードを入力。「Confirm Password」は「Password」に入力したパスワードと同じパスワードを入力してください。
これで「Sign Up」をクリックすれば、登録したメールアドレスにメールが届きます。
始め方
上で紹介した手順でアカウント開設を申し込むとメールが届くので、本文に記載されたURLをクリックしてください。
↑ログイン後の画面で利用するサービスを選ぶ選択欄が表示されます。「Automatic1111 WebUI」を選択(Select)をクリックしてください。
↑続いて、プランを選ぶ画面が表示されます。初心者の方は一番上の「Small」を選んでください。MediumやLargeを選ぶとより高速で画像生成できますが、smallプランでも1枚3秒で生成できるので十分です。
↑「RDXL & SDXL1.0 New Release!」を選択 バージョンは今後どんどん新しくなっていくかもしれませんので、その場合は一番新しいバージョンを選んでください
↑「Private Session」を選択 複数人で作業するか、1人で作業するかの選択画面です
↑「Shared Storage」を選択 生成した画像の保存先を聞いています。注意点としてはShared Storageは追加料金が掛からないものの、72時間経つと生成したデータが消えてしまうことや、容量が5GBである点がデメリットとして指摘できます。使った都度、ダウンロードしてパソコンに保存すれば問題無いです。
↑設定が完了しました。
中段の「How long should we keep the session running?」はstable diffusionを動かす時間制限です。このサービスは時間制課金なので、「止め忘れ」による損失を防ぐための機能です。制限無く動かすなら2時間で止めるなら「2hours」、タイマー設定無しで使うなら「Use remaining balance」を選択、任意の時間を設定するなら「Choose another time」を選んでください。2hoursを選んで起動しても、後から延長することは可能です(クレジットが足りていれば)
画面右側にある金額表示の部分の「Add Funds」をクリックするとクレジットカードの決済画面が開きます。そこでお金をチャージするとクレジットがチャージされます。
準備が整ったら画面下の「Launch」をクリックしてください。
↑LAUNCHをクリックすると、stable diffusionを使うための準備が始まります。1~2分掛かることが多いので、この画面のまましばらく待ってください(この画面の間は課金されていないはずです) 1~2分掛かるので待ってください。
操作画面の使い方
抑えておくべきポイントは上の画像で示した6個だけです。それぞれ説明します。
①モデル
生成する画像のテイストが変わります。アニメ風であれば「sdxl/anything V5(略」を、実写風の画像を作るなら「v1/realisticvisionV51(略」を選ぶのがおすすめ。
選択すると導入に数十秒掛かるのでしばらく待ってください。一度選んだら頻繁に変える必要は無いですが、色々試してお気に入りを探してください。
②呪文
生成する画像に盛り込みたい要素を英単語で記述してください。単語は半角の「,」で区切ります。呪文例については記事の最後で例文を示すので、それをベースに工夫してみてください。「stable diffusion 呪文」と検索すれば情報はたくさん出てきます。
③NP(ネガティブプロンプト)
画像に盛り込みたくない要素を入力する欄です。AI画像生成は指の数がおかしかったり、カラダの向きがおかしくなることがあるのでNPにそれらを防ぐ呪文を記述して防ぎます(完全にゼロになるわけではない) また、好みではない要素が出現するのを防ぐことも出来ます(例えばタトゥーとか)
④画像サイズ
生成する画像のサイズを変更できます。widthが横幅、Heightが縦です。私は横512、縦1024がおすすめです。サイズを大きくすると高画質にはなりますが、生成に時間がかかります。
⑤Generate
画像の生成を開始するボタンです。クリックすると画像生成が始まり、512*1024サイズ1枚であれば10秒掛からず生成できます。
その他
画像サイズ下のBatch countは一度に生成する画像の枚数です。慣れてきたら枚数を増やしてみてください。
画像サイズ上の「Sampling method」をいじると画像のテイストが変わったり、生成に掛かる時間が変わります。euler、dpm++SDE、ddim、unipc辺りがおすすめです。
生成した画像のダウンロード方法
生成した画像は1枚1枚ダウンロードする必要は無く、画面右端に表示されているFoldersの中から選択することでZipでまとめてダウンロードできます。imagesの中に、日付ごとに生成した画像が保存されています。
おすすめの呪文例
ベースの呪文
以下をコピペするだけで高品質な画像を量産できます。
女子大生グラビア
(18 years old)++,perfect anatomy,japanese girl,(medium breasts)+,(young)+++,8k,high quality,detailed face and eyes,standing ,smile,micro bikini,cleavage,beach
ベースのNP
longbody,lowres,bad anatomy, bad hands, missing fingers,extra digit, fewer digits, cropped, worst quality,bad hands,text,lowres, bad anatomy, (text)—, error, cropped, worst quality, low quality, normal quality, signature, watermark, username,blurry,tranny,mutilated,mutated hands,ugly,morbid,fused hands,poorly drawn hands,abnormal hands, three hands, missing hands,fused digit,poorly drawn digit,abnormal digit, one hand with more than five digit, too long digit, missing,large breasts,medium breasts,strabismus,convergent strabismus,huge breasts,pendulous breasts
注意点
最後に注意点があります。
Stable Diffusionはアダルトな画像も生成出来てしまいます。場合によっては局部も精密に描写することが出来ます。局部が描写された画像をネット上などで公開してしまうと、わいせつ物頒布等罪になってしまうので、気をつけてください。AVのようにモザイク処理が必要です。